元利用者さんに学ぶ一般就労のコツ~半年間の「定着支援」を終えて~

久しぶりのブログ投稿です!

今年の2月にミライズを卒業し、3月より一般就労へのステップアップを果たした元利用者さんへの「定着支援」が本日終了しました。

ミライズには将来一般就労を目指している方も多く通っています。

しかし、就職してから困り事を相談できなかったり悩みを吐き出せなかったりするのは心細いもの。

そこで、ミライズでは一般就労を果たした方へのサポートを「定着支援」と名付け、就職後半年間は毎月面談を行い、相談や助言等の援助を行っています!

本日定着支援を終えたのはさいたま市内に勤務する30代女性の方です。

↑以前ミライズ通信でもご紹介させて頂きました(以下Iさん)

Iさんは最初ミライズに来た時は心身共に相当に落ち込んでおり、歩くのもふらついてしまうような状態でした。

それが今では週4~5日のペースで休まず出勤し、休みの日には趣味のキックボクシングのサークル活動にも参加できるほどまでになったのです!

実際に面談をしていても表情や声のトーン、さらには身をまとうオーラ(?)のようなものまでまるで別人という感じがします。

今回のブログではそんなIさんが話してくれた、「一般就労を続ける上でのコツ」を3つご紹介したいと思います!

一般就労のコツ①

7割運転を続ける

本当に大事なのは「就職すること」ではなく「仕事を長続きさせること」です。そこで欠かせないのがこの「7割運転」という考え方。

仕事も人生も短距離走ではなくマラソンです。

確かに与えられた仕事を全力で一生懸命こなすことは大切です。しかし、100の力を全て出し切って燃え尽きてしまうよりも70の力で余力を残しておいた方が長く走り続けられるのも事実です。

そのためには

・自分の中で「これ以上頑張ると危険だな」というラインを設けておくこと

・何でもかんでも仕事を引き受けないこと

・時には「これ以上はできません」ということを上司や先輩にハッキリと伝えること

が大切です。太く短くではなく細く長く…Iさんはミライズに通っている頃から常にこの考えを持って作業に取り組まれていました。

一般就労のコツ②

どんなに忙しくても「自分の時間」を持つ

疲れやストレスは溜め込んでしまうと雪だるま方式でどんどん膨らんでいきます。これらを翌日に持ち越さないためには、一日の中でどんなに忙しくても「自分の時間」を持つことが大切だとIさんは言います。

体を動かす、好きな番組を見る、ストレッチをする、ネットショッピングを楽しむ、趣味に没頭する…

「これをしていると嫌なことを忘れられる」

「時間が経つのがあっという間に感じられる」

そんな時間を意識して作り楽しむこと。これもまた長続きの秘訣といえるでしょう。

一般就労のコツ③

職場はあくまでも「仕事をする場所」

職種を問わず、「職場」には色んな考えを持った人がいます。

中には自分と相性が全く合わかったり言動がいちいち気になってしまったり…そんな人と一緒に業務にあたることもあるでしょう。

それが原因で仕事に行くのが億劫(おっくう)になってしまう、最悪の場合退職に至ってしまうケースも少なくありません。

しかしよく考えてみてください。

職場は友達を作る場所なのでしょうか。

気の合うメンバーと、楽しい雰囲気の中じゃないと働けないのでしょうか。

決してそうではありません。

もちろん人間関係や雰囲気は良いにこしたことはないでしょう。

しかし職場とはあくまでも「仕事をする場所」であり、友達を作る場所でも仲間とだべったりつるんだりする場所でもありません。

そして「仕事」とはお客さん(顧客)からのニーズに応える行為のことです。

本当に顧客のことを考えていたら、

本当に自分のやるべき業務に集中していたら、

「どんな人が周りにいるんだろう…」や「合わない人がいたらどうしよう…」といった私情が入り込む余地は自然となくなるのではないでしょうか。

実際、Iさんの職場でもこの半年間で複数名の職員が入っては辞め・入っては辞め…を繰り返していたそうです。

話を聞くと、辞めていった人たちには「友達を作りに来ていた」「周りの人間関係に強いこだわりを持っていた」という共通点があったそうです。

気持ちがブレそうになった時、周りに流されそうになった時は、一旦立ち止まって「ここは一体何をする場所なのか」「自分はそもそも何をしに来ているのか」を考えてみてはいかがでしょうか。  


ミライズから一般就労という舞台へ活躍の場を移し、そこで得たリアルな経験を話してくれたIさん。この体験談は今いる利用者さんたちにとってきっと役立つヒントになってくれるはずです。

Iさんありがとうございました!そしてこれからも宜しくお願いします!