ミライズが面談で必ず聞いていること

「今までの人生で一番辛かった時期はいつですか?」

ミライズでは最初の面談時で必ず利用者さんに聞いていることがあります。

それは、

「今までの人生で一番辛かった時期はいつですか?」

という質問です。

 

ミライズ「今までの人生で一番辛かった時期はいつですか?」

利用者さん「うーん…入院してた時ですね」

ミライズ「そこを0としてMAX100だと、今の状態って何%ぐらいですか?」

利用者さん「その時よりは良くなってるので…60ぐらいです」

 

…このように、自身の状態を数字に表すことで「あの時よりはマシだな」「今もしんどいけど0ではないんだな」と実感してもらうのがねらいです。

ミライズを検討されている方の中にはうつ病や統合失調症などの精神疾患を抱えている方が多く、

「今の生活が本当に最悪で…」

「何をしても楽しくない…」

「どうせ自分なんて…」

とかなり深刻な表情で話される方もいらっしゃいます。

しかしそれでも「今も昔もずっと0」と答えた方は一人もいません。

そして数値化を通してハッと何かに気付いた表情をされる方は決して少なくありません。

その上で、こんな質問を投げかけます。

 

「残りの40は何ですか?」

 

と。すると

「夜型の生活を朝型に変えること」

「外に出る習慣を作ること」

「集中力を上げること」

というとても具体的・建設的な意見が利用者さん本人の口から出てきます。

つまり「どうすれば100になるか」を事業所側が決め付けるのではなく利用者さん本人に述べてもらうのです。

事業所が決め付けるのはではなくご本人の考えを引き出す

人は誰しも他人から言われたことよりも自分で決めたことの方が実行に移しやすいものです。

グラウンドを強制的に10周走らされるのはただの苦痛ですが、「レギュラー獲れるように毎日10周走ろう!」と自分で決めたことなら前向きに取り組めます。どちらの方が長続きできる可能性が高いかは比べるまでもありません。

これまで多くの方との面談を通して思うのは、「どうすれば今の生活を良くしていけるか」「今必要なことは何か」を事業所側がいちいちアドバイスしなくても、

答えは実はご本人が一番よく分かっていらっしゃるということです。

それを質問によって引き出し、言語化し、整理することが私たちの仕事です。

ミライズはただ決められた時間に決められた作業をこなすだけの場所ではありません。

「あなた」の60を100にする場所、「あなた」の生活をより良くするための場所です。

まずは今抱えているモヤモヤした感情の正体が何なのかを一緒に探っていきましょう!

 

~今日のまとめ~

・頭の中を整理するには「数値化」が有効

・数値化の手順…

①一番辛かった時を0とする

②MAX100だとすると今どれくらいか

③どうすれば100に近づけるかを挙げる